こんにちは。わたしは、軽くて丈夫な素材でUL(ウルトラライト、超軽量)バッグを作っています。
MYOG / ハンドメイドの記事をよく書いているのですが、作る過程を細かくお伝えすることで、お役に立てる&楽しんでもらえるものになればと思っています。
ちょうどいいサイズの花瓶がない…
4月、友人の結婚式に参加し、お花をいただいてきました。春ウララ。ただ、これまでなかなか気にいる花瓶に出会えず、ちょうどよい大きさの花瓶がない。そこで、花瓶というかフラワーベースというか、”お花を飾る袋”を作ることにしました。
解体して余っていたDCFとHDPEを合わせてポーチでも作ろうと思っていたのですが、せっかくのDCFの防水性を生かした何かを作りたいと思って、そのままにしておいたのです。これが頭に残っていて、ピーンと来たのです。ポータブルフラワーベースだと。ちゃんと花を飾ることができてホッとしました。
軽量で折りたためるので、持ち運ぶことができます。
軽いので、安全ピンだけで壁にかけても特に心配無さそうです。壁の空きスペースがパッと明るくなりました。
DCFでULポータブルフラワーベースを作る
まず、材料はこちらのDCFとHDPEを縫いあわせたもの。真ん中のビニール袋みたいに見えるところがDCF[Dyneema Comosite Fabric]という、最近アウトドアシーンで注目を集めている、防水x強靭x超軽量のDCF生地です。裏表で合わせて1ライン縫っただけです。DCFもHDPEもそれぞれほつれにくい素材なので、際を攻めてます。
DCFの範囲に水を入れて使用しますが、心配な方はもう少し端から縫い代を取るのがいいですね。
DCFは薄く、折り目がつきやすいので、表に返してコバステッチで固定まではしていません。クセをつけてそのままにしています。
DCF同士をくっつけて、この一枚布を袋にしていきます。
DCF用の両面テープを使います。
ハサミでDCFの範囲を覆う長さ分を切り、丁寧に縁に片面をくっつけます。
両サイドともに両面テープの片面を貼り付けました。
このとき、無印良品のお掃除用のヘラが活躍。シールとDCFの間に気泡が残らないように、圧力をかけてヘラを滑らせてしっかり接着させます。
ゴシゴシすると、プチプチと空気が抜ける音がしました。台紙を剥ぐともう戻れないので、くっつけるイメージトレーニングをします。
DCFのボンディングのときは全集中くらい神経を使います。失敗すると、かなり後悔するからです。高価なので…。イメトレは大事。
片方を剥がしました。そして、案の定、ズレました。
しかし、後には戻れません。戻ると糊がぐちゃぐちゃとなり、すごいムラができてしまうのです。
このまま、進めます。まだ、これはマシな方です。
しっかりと接着し、落ち着くように、またヘラで圧力をかけておきます。
そして、もう一方も接着を済ませました。
できれば1日程度このまま常温で放置して、接着を安定させる方がよいのですが、お花の命があるので、今回はもう次に進めます。
くるっとひっくり返すとこんな具合で、出来上がりが見えてきました。
意図せずですが、前後で若干HDPE部分の高さが差が出ているのも、お花を生ける上では意図的にお花の傾きが作れ、いい感じです。短い方が手前側にくるイメージです。
結果オーライ。
それでは、次に、HDPE部分を縫っていきます。指差している端から5 mmくらいのところです。
DCFには穴を開けたくないので、HDPEだけを縫います。
HDPEのギリギリところから縫い始めます。
これで、ひっくり返すとちゃんと袋になっているはずです。
さいごに、壁にかけるためのループを上部に付けます。
ループは12 mmのグログランテープを半分にして作りました。
クリップで真ん中にくるようにループを固定して縫い付けます。
細かい作業のときは目打ちが活躍!
ラスト一縫いです。
実際に使ってみた
できました〜!ひっくり返します。
水を入れると、ちゃんと漏れは無しです。
よかった〜
25 mmの両面テープがちゃんと働いてくれています。
こうして無事にお花を生けることができました。そして、とっても軽く、くるくると小さく折りたためるので、使い終わったらどこにでもしまっておけるし、旅先にも気軽に持っていけます。HDPEの帯が、やさしくお花を抱いてあげているようにも見えます。白が壁に馴染んでいるのが、しっくり来て大満足です。
これから温かい季節、お花と一緒に元気に過ごしていきたいです。