こんにちは。わたしは、軽くて丈夫な素材でUL(ウルトラライト、超軽量)バッグを作っています。
今回はバックパック作りの最終回です。
前回までの記事
バックパックを作る 1/4 ショルダーハーネス編 バックパックを作る 2/4 各パーツ作りとボディへの取り付け編 バックパックを作る 3/4 パーツ取り付け後半編
ボディを縫い合わせて立体にする
前回までに、ストラップなど各パーツを事前にボディに固定し、ボディも1枚に繋がりました。最終回は、側面を縫い合わせて袋状にしていき、仕上げます。
底面と側面をくっつけます。
写真の右上、左上の90℃空いているところの2辺を繋ぎ、立体にしていきます。立体の角をうまく縫うには慣れが必要で、ポイントはただ、”1cm縫い代を残すことに注意する”ということだけです。
しっかり縫い代を残し、あとはミシンで真っ直ぐ縫うだけ。
クリップで、ずれないように!
こんな角になりました。
生地を縫い合わせるのが、難しい。複雑な形でテンションがかかっていたり、窮屈な場所だったり。クリップで止めて、ずれないように、位置の確認をして慎重に縫います。
底面と側面の接続を左右済ませたら、次は背面と側面の接続を左右行います。
丁寧にクリップをたくさん使って、生地がずれないようにすると良いです。背面は長いので、ダダダダーとミシンを踏んでしまいがちです。長い辺も、丁寧に一定のリズムでミシンを踏みたいものです…。
立体になりました。立体になると一気にバックパック感が出てきます。
裏返します!
裏返すときのドキドキ。
バックパックが出てきた!
3辺が90℃に合わさる角の部分は、こんな具合になりました。
まだまだ綺麗にできそうですが、悪くはない。悪くなければ、それはグッドってこと。
ロールトップを作る
さて、ロールトップの上部を綺麗に仕上げていきます。
これで綺麗な袋になりました。三つ折りにして、ミシンをかけていきます。くるっと。
スナップボタンを2箇所設けます。ロールトップの場合、スナップボタンがあるとより安心です。
スナップボタンはジッパーよりも、パパッと一瞬で開け閉めできるのが気持ちいいです。簡単に取り付けられます。KIYOHARAサンコッコーのプラスナップ卓上プレスを使っていますが、力をかけずに簡単にできて、筋力のない方におすすめです。
そして、最後にロールトップの要となるバックルを両端に取り付けます。
4か所をバータック的に往復させて縫い、固定します。直線縫いしかできないアンティークミシンなので、ここは仕方ない。
完成
できたばかりのパリッパリで、ロールトップ部分が傘みたいです。
ポーチも自作したもの。
容量は25L。達成感えぐ。
アレンジも
今回は、DCF生地でシンプルなロールトップ型バックパックを作りました。シンプルなので、生地を別のものに変えたり、全体の縮尺を変えて容量を変えたり、表面や側面にポケットを取り付けたり、アレンジが浮かびます。
例えば、210D HDPE Gridstop生地で作ったのがこちら。底面近くに長いジッパーを付け、底の方に入れた荷物にダイレクトにアクセスできるようにしました。表面のリボンをシンプルにし、ロールトップの固定、引き締めを中央のストラップでできるようにしてみました。
普段用に5~10L程度で作るのもおすすめです。わたしは通勤用に7Lで作りましたが、ヘビーユースしています。
以上、バックパック作りの過程をお届けしました。
自分だけのオリジナルバックパックを持つとテンション上がります。Let’s MYOG !